最新みずむし事情

頑固な水虫は内服薬で治す


水虫が治りにくいのはなぜ?

水虫(白癬: はくせん)の病原菌は白癬菌というカビです。この菌は伝染しにくく, 発育は遅いのですが, きわめて頑丈な菌で,人体から離れても6カ月以上生き延びると言われています。いったん皮膚に寄生するとなかなか離れません。

外用剤は効かないのですか?

現在, 治療に使われている水虫の外用剤は特効薬で, 実験的には大変よく効く薬ですが,
●皮膚の深いところにいる菌には効きにくい。
●症状の軽いところ, 一見正常に見えるところは塗り残しやすい。
●かゆみが止まると塗るのを忘れやすい。
など, 治療効率の問題から完全に菌を皮膚から排除することが難しいのです。
●特に爪に感染した水虫(爪白癬)には外用剤はほとんど無効です。
これに対して内服薬は,薬が血液中に入って全部の皮膚に行き渡り,特に深部に達した菌ほど効率よく殺菌します。爪白癬にも有効です。

内服薬による治療はどんなものですか?

最近の水虫治療薬は錠剤で,1日1回1錠を内服し, 3カ月続けます。これで80%の人はからだから白癬菌が完全に消失します。なお副作用チェックのために月に1回血液検査をします(次ページ)。

副作用はないのですか?

よく効く薬には副作用があるものです。
この薬も例外でなく, 約1%の人に肝臓機能障害, 白血球減少が発生します。これを早期に見つけるために内服開始時とその後1カ月ごとに血液検査を実施しています。 また障害が発生しても自覚症状はまったくない程度の軽度障害が普通ですし, その時点で内服を中止すれば異常値は1カ月くらいで正常値に戻ります。まれに胃腸の不快感, 薬疹を生じることがありますが, これらも中止により速やかに消失します。また, 胃潰瘍の内服薬の一部, 結核治療薬の併用時に,用量を減らす注意が必要です。

その他に注意することはありますか?

足白癬の場合では, 履き物の中に菌が残っていることがあります。特にゴム長靴は要注意。せっかく白癬菌が皮膚から消失したなら, それらの靴から再感染しないために履き物を買い換えるか, あるいは熱殺菌するほうがよいでしょう。
●具体的には, 夏の天気のよい日中に車を戸外に出して, 直射日光が当たるようにして車内に履き物を並べて窓を締め切り, 1〜2時間置いておくと履き物は70度以上の温度になり, 中の白癬菌は死滅します。
●あるいは, 黒いビニール袋に履き物を入れて密閉し, 炎天下の戸外に1〜2時間置いても同じ効果が期待できます。

治療費はどれくらいかかりますか?

薬代, 検査, 診察すべて含めて, 1カ月平均, 2割負担の人で約4000円, 3割負担の人で約6000円が目安です。


ホームへ