どうまき=帯状疱疹について


帯状疱疹とは

帯状疱疹とはウイルスによって引き起こされる病気で,典型的には,図のように痛みを伴って躯幹の皮膚に紅斑と小水疱がたくさんできる病気です。帯状疱疹は胴に限らず, 頭,顔,手足などあらゆる部位に発生する可能性があります。まれにどうまきが1周することがありますが,そうなると死ぬというのは迷信です。痛みがコントロールできればこわい病気ではありませんが。高齢者では皮疹が消失しても数カ月,時には1年以上痛みが続くことがあります。これを帯状疱疹後神経痛と言います。ピリピリと夜間,早朝に痛みを感じることが多く, つらい症状です。この神経痛の出現を抑制するためにも早期の治療が勧められます。

発症のメカニズム


原因ウイルスは水痘-帯状疱疹ウイルスといいます。初めてそのウイルスに罹患すると,水痘(みずぼうそう)になります。それが治った時ウイルスは一部の脊髄神経節に残ります。それが数年後,あるいは数十年後に急に数が増えて神経線維を伝って皮膚に出てきて炎症をおこします。それが帯状疱疹です。疲労などが誘因になるという説もありますが, ウイルス増殖の本当の誘因はわかっていません。

帯状疱疹の治療は?
治療法としては(1)原因ウイルスを退治する治療,と(2)痛みの治療, があります。(1)の治療は抗ウイルス剤はウイルスの数を減らして,病気の進行をくい止めます。点滴投与が血中の薬剤濃度を高めるのに効率よい方法ですが, 比較的短時間に尿中に排泄されるので, 1日に2〜3回の投与が必要です。同じ薬剤が内服薬としても提供されています。 いずれもやや高額の薬剤です。(保険治療でも,1日の薬剤代は1000円弱)。(2)ただしすでに発生している痛みを和らげるのには鎮痛剤を使わなければ間に合いません。また赤外線などで患部を暖めると痛みはやわらぎます。非常に強い痛みには入院のうえ,持続硬膜外麻酔法が有効です。最近, ソフトレーザー法(低出力レーザー)が副作用もなく, 痛みの治療に有効とされています。

他の人に伝染しますか?
帯状疱疹はウイルス感染症ですが、あまり感染力は強くありません。仮にウイルスが他人に伝搬したとしても、この帯状疱疹が発生することはありません。しかし水痘にかかっていない人,特に小さな子どもに水痘が発症することがあります。

その他注意することは?


帯状疱疹出現の背景には, 体の抵抗力の低下(ウイルスを抑制する機能の低下)があると考えられますので, 疲労の蓄積をさけること,十分に睡眠,休養をとることが大切です。また疲労感, 倦怠感, 食欲不振, やせ, などを強く自覚される方は, 一度血液検査などの全身的チェックをおすすめします。


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